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九谷窯元 木田製陶 ブランディング

  • staff400
  • 2020年12月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:6月4日

昭和10年(1935年)に石川県小松市の八幡の地に開窯した「九谷窯元 木田製陶」。弊社のhiracle®を、2012年から生産頂いている九谷焼の老舗窯元です。

現在4代目の木田立さんは、自社ブランドなどの開発に進む窯元が多い中、素地作りにこだわりを持った伝統工芸士です。

創業85周年を機に、リ・ブランディングするにあたり、弊社にてブランディングを担当させて頂きました。

今回、木田製陶の素地づくりへのこだわりを「一陶入魂」という言葉で表現し、工房名でもある木田製陶と合わせて、書家の国分佳代さんに協力いただきました。

 


■工房名ロゴデザイン

多彩かつ高度な上絵付けが特徴である九谷焼の産地では、上絵の魅力を最大限に引き出す素地づくりは、一つの完成された陶器です。木田製陶ではこれまで、素地づくりの高度な技術に特化した工房として、今も他の窯元では実現できないような仕事で高みを目指しています。そういったこだわりを、今回のブランディングでは以下のように取り組みました。


世界に名を馳せる「九谷」の窯元であることを表現するため、「九谷窯元 木田製陶」としました。「木田製陶」は、これまで4代にわたり培ってきた伝統を感じさせ、木田製陶のもつ素地の柔らかさの表現をすべく、書家 国分佳代 氏の書を採用しました。

「九谷窯元」は誰もが読みやすく洗練した印象を与える明朝としました。

「KIDA CERAMICS FACTORY」の英語表記を組み合わせることで、国際社会化に対応し今後の事業拡大を見据えた、先進性をイメージしました。




■工房理念ロゴデザイン


木田製陶では、代々置物の産地(小松市八幡地域)として受け継がれてきた、高度な原型技術をもとに、素地一つ一つに、仕上げまでこだわりを持った姿勢で取り組み、陶工として九谷焼の伝統継承に貢献しています。

九谷焼や他の陶磁器産地でも、窯元が独自にブランドを立ち上げ、商品をつくることも増えてきています。しかし木田製陶はそこを目指すのではなく、他の窯元ではなかなか引き受けてもらえないような、高度な技術を必要とする複雑な形状や構造、美しく丁寧な仕上げが必要な素地を、一つ一つ丁寧に魂を込めるように作ることで、クライアントの期待を超えた素地づくりにこだわりを持っています。

そういった、木田製陶の理念を表す言葉として、「一陶入魂」という言葉に込めて、こちらも工房名と同じく書家 国分佳代 氏の書を採用しました。



一品一品、丁寧な仕上げが、木田製陶のこだわり
一品一品、丁寧な仕上げが、木田製陶のこだわり
四代目 伝統工芸士 木田 立 氏
四代目 伝統工芸士 木田 立 氏



■WEBデザイン




WEBサイトデザインにあたっては、新しい理念やロゴは勿論ですが、木田製陶85年のあゆみを、限られた資料や先代三代目の弘之氏へのヒアリングなどをもとに、編纂。

木田製陶の素地づくりへのこだわりが伝わる動画と、次の90周年に向けた、ヘリテージとしてしっかりと歴史を残すことにも注力しました。

一方で、新しい取り組みとして弊社と連携した3D技術を活用した、WEB上での3D素地見本も導入し、話題となりました。


過去と未来、伝統と革新。木田製陶の次の90周年、100周年に向けた、リ・ブランディングのお手伝いができたことに、誇りを感じるデザインワークでした。




>木田製陶 WEBサイト

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