21美からマチへ行こう!今そこにある工芸とアート (アートディレクション)
- staff400
- 4月28日
- 読了時間: 3分
更新日:6月12日
本事業の主催である金沢中心商店街まちづくり協議会は、1997年に香林坊・片町・金沢竪町・柿木畠・広坂の5商店街で構成する、まちづくり団体として設立しました。
弊社AgeDesignがオフィスを構える金沢市の広坂は、世界的にも認知されている金沢21世紀美術館(以下21美)を有する街で、上記のまちづくり団体に所属しています。
共催いただいた21美は、金沢中心商店街のランドマークとなっており、年間200万人以上の多くの来館者が国内外より訪れています。開館20年を迎えた節目に、21美に来訪した来館者をターゲットに、周辺のマチナカにも足を運んでもらうにはどうすればよいか思案しました。そこで21美に訪れる工芸やアートの感度が高い来館者に向け、工芸とアートに特化した本ガイドブックの企画・編集・制作を行いました。
ガイドブックの企画制作について
まずは企画にあたり、ギャラリーを営むガレリアポンテの本山陽子氏にご協力いただき、方向性を探り掲載内容を固めていきました。
表紙は、手に取ってもらえるようアート性のあるポップなイメージを意識し、視認性を重視し、豪華にも蛍光の特色を用いました。金沢中心商店街を構成する5つの街を示し、緩やかに混ざり合い共存している金沢のマチナカを表現しました。

当ガイドブックでは、魅力的で金沢中心街にある、私設美術館や公共美術館とアートギャラリー、そして工芸専門店を掲載しました。
また、単なる施設紹介にとどまらず、金沢のマチナカの魅力を伝えるべく、街歩きしないと気が付かないような地元ならではのスポット情報も掲載しました。
巻頭部分は、手に取った人が巡りやすいように、広域地図を掲載し、地域ごとに色分けしてプロットされたギャラリーや店舗情報が一覧でき、掲載リストをはじめ、お得な割引情報も一覧で見られるようになっています。
各商店街のご担当者様や掲載店舗の方々には、写真や内容を提供・確認の他、地域のスポット情報提供などにも多大なご協力をいただきました。
また、自らマチナカを歩き、依頼があった箇所の撮影や地域スポットなどを撮影しました。
これらの集めた情報を編纂しガイドブックというカタチにしていきました。
インバウンド対応のために、英語が併記されており、各ギャラリーや店舗の紹介ページにはGoogle マップのQRコードも付け、ガイドブックを手に街歩きできる工夫を凝らしました。
巻末には、今後のまちづくりに活用するためのアンケートも掲載。
パネルディスカッションでマチナカのこれからを話し合う機会創出
本ガイドブック発行記念に、21美シアター21にてパネルディスカッション「工芸とアートでひらく金沢マチナカ」を開催する運びとなりました。本イベントについては別途worksで紹介させていただきます。

まとめ
弊社が目指す本質的なデザインは、コミュニケーションから生まれると考えています。
当事業に掲載されている全ての施設、ギャラリー、店舗の皆様とのコミュニケーションを通じた、ガイドブックの作成が、金沢のマチナカの魅力を伝え、賑わい創出の一助となれたのであれば幸いです。
また、その先に届けていくにはどうすればよいのか常に問いながら、弊社もより一層まちづくりの取り組みについて精進し、継続していく所存です。
タイトル:「21美からマチへ行こう! 今そこにある工芸とアート」
発行:2025年3月26日
ページ数:68頁 フルカラー
配布先:金沢21世紀美術館、金沢市内の観光案内所、掲載店など計4,000部配布
主催:金沢中心商店街まちづくり協議会
共催:金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
Kogei and Art There Now
2025-03.Kanazawa, Ishikawa, Japan writing / photo / Yohei Inagaki planning / AgeDesign