広坂振興会 商店街プロモーションムービーで地域振興に挑戦
背景
広坂は、金沢21世紀美術館や、国立工芸館など、工芸やアートの文化的施設が集積するエリアで、国内外の観光客が多く県内随一の観光スポットです。広坂振興会では、2020年より『工芸とアートの街』を掲げ、新しいプロモーションを展開しています。
課題
観光客が多く訪れる一方で、「広坂」という地名は、近隣の香林坊や片町、尾張町等に比べ県内ですらまだまだ認知されていないのが現状です。また、コロナ禍で観光客激減により、広坂商店街も大きな影響を受け、まちづくりを見つめ直すきっかけとなりました。
メイン通りが約500m東西に延びている広坂商店街ですが、これまでもマチナカに近い香林坊側と、金沢21世紀美術館をはじめとした観光集積地の兼六園側での人流の差が大きな課題となっていました。
取り組み
そこで、コロナ禍の取り組みとして、まずは『広坂』の認知拡大と、サインの無い広坂における商店街全店の認知拡大を目的に、オリジナルのガイドマップを創刊しました。同時に、InstagramやFacebookページも立ち上げ情報発信を行ってきました。
一方で、広坂商店街にはご多分に漏れず広報専任の人材がいない中で、テキストベースや写真などの投稿では、なかなか発信できる情報量が少ないため、YouTubeチャンネルを立ち上げ情報発信することになり、弊社にてサポートしました。
アメリカの調査会社Forrester ResearchのJames McQuivey博士が2014年に発表した研究結果によると、1分間の動画は180万語に相当し、そして180万字は一般的なWebページ3,600ページ相当だと発表しています。

弊社としましても動画プロモーションの実績が無い中、この広坂商店街のYouTube立ち上げは非常に大きなチャレンジであり、まずは広坂の情報を少しでも発信したいという思いからスタートしました。予算も限られている中、実際の商店街の店舗を回ることで、思いがけないカットや発見が生まれました。

ぜひ広坂の魅力を、動画を通じてご覧ください。
一つ目は、「金沢・広坂ってどんな所?」
賀百万石の金沢の地域の中でも、金沢21世紀美術館や兼六園などが隣接し観光客の来訪者が多いエリアにも関わらず、知名度が低いことが課題の「広坂」。そのメイン通りに位置する広坂商店街紹介の導入として、まずは広坂の歴史的背景や現在の様子を知っていただこうと、美しい季節の移りかわりとともに、広坂にある文化施設の紹介も交えた動画を作成しました。
二つ目は、「金沢・広坂の店舗紹介Vol.1」
広坂商店会にある、工芸体験や、工芸品・ギフトを扱うなど、老舗からセレクトショップまで5つのお店の定員さんに取材し、お店の魅力を存分に紹介する動画を作成しました。
工芸体験させていただいたりと、動画を見ている方が実際に来訪しているような目線で、撮影に臨みました。私たちも取材するまで知らなかったことも多くあり、魅力の詰まった動画になっています。
以上、予告動画等を含めて4本と、まだまだ少ないですが、他の店舗も別の機会でぜひ紹介していこうと思っています。
Promotion of HIROSAKA
2023.04Kanazawa, Ishikawa, Japan
writing / photo / Yohei Inagaki
planning AgeDesign