Works
Works 2022.12-2023.1. Hirosaka Project
広坂振興会プロモーション事業
AgeDesignがオフィスを構える、金沢市広坂では、数年前から「工芸とアートの街」として新たなプロモーションを展開しており、弊社もそのまちづくりのお手伝いをさせていただいています。
デザイン思考でまちづくりを考える
デザインは、単にロゴやパッケージをカッコよくするだけではだけでありません。形や色を整えるだけでなく、ものごとの本質をとらえて設計することがデザインなのです。
昨今デザイン思考による「デザイン経営」が叫ばれていますが、弊社も「デザイン経営」(※)を企業様に向けて発信し、ブランディングなどのお手伝いなどをさせていただいています。
「デザイン経営」は企業経営だけに当てはめるものではなく、今回の広坂の「まちづくり」にも通ずる概念です。
例えば、現状や考えを見える化(可視化=デザイン)することで、情報共有できたり、意見交換のきっかけとなったりと、様々な課題解決に向けた糸口となります。
まさに、デザイン=課題解決であると言えます。
弊社は「デザイン経営」をもとに広坂振興会と一緒になって「広坂」プロモーションを考えています。

↑経済産業省「デザイン経営宣言」資料より
(※)デザイン経営とは「デザイン経営」とは、デザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法です。その本質は、人(ユーザー)を中心に考えることで、根本的な課題を発見し、これまでの発想にとらわれない、それでいて実現可能な解決策を、柔軟に反復・改善を繰り返しながら生み出すことです。経済産業省・特許庁は、「産業競争力とデザインを考える研究会」の議論の結果、2018年5月に報告書『「デザイン経営」宣言』を取りまとめました。
https://www.jpo.go.jp/introduction/soshiki/design_keiei.html
兼六園 辰巳櫓から見た広坂交差点 Photo by AgeDesign
これまでの広坂プロモーションの取り組み
「広坂」は、金沢市の兼六園や金沢城公園、金沢21世紀美術館に隣接する、県内を代表する観光地でありながら、近隣の片町や香林坊、東山などに比べ知名度が低いことが直近の課題でした。
そこで、まずはアウターブランディングから取り組みました。
2020年度、コロナ禍による非常事態宣言が続くさ中、「広坂」の認知度アップを図るため、ガイドマップを作成しました。また、SNSの活用を推進すべく、Instagramの公式アカウントを開設しました。
2021年度、SNSの継続した活用をすべく、YouTubeチャンネル開設し広坂の紹介動画を作成しました。とFacebook公式ページ立ち上げ、SNSと連動した「広坂」の魅力も並行して発信して行きました。これにより外部に向けたアウターブランディングの環境は整いました。
インナーブランディングの実体化
アウターブランディングの取り組みは、プロジェクトメンバーの一体感を生み、インナーブランディングも同時に取り組んだことになりました。
2020年当初は実質4名でスタートした広坂の活性化プロジェクトですが、2022年の本年度は7名にメンバーが増えました。実際の活動をすることでこのようにメンバーが増えていくのは、インナーブランディングが少し強くなった結果ではないでしょうか。このメンバーによるワークショップの開催、YouTubeの広坂紹介動画拡充、2020年発刊のガイドブックリニューアル、サイン計画の見直し案、SDGsの取り組み提案、空き店舗活用案や、グッズ販売して収益化・広坂プロモーションの継続に必要な資金を生み出す仕組みづくりなど、様々な提案を、広坂振興会とともに協議してきました。
限られた予算で効果的なプロモーションをするにはどのようにすべきか、広坂振興会で話し合いを重ねながら企画をブラッシュアップしていきました。
KOGEI Rubik’sピース用石膏型 Photo by AgeDesign
