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AR

弊社は創業以来、インダストリアルデザインを中心に、全てのものづくりのプロセスにおいて、3Dによる製品設計をコアに事業を展開しています。膨大な時間と手間のかかるプロセスの末に出来上がる3Dデータには、様々な活用方法がありご提案しています。



株式会社アースエンジニアリング様の具体例からご紹介します。

アースエンジニアリング様の機械は全て3Dデータで設計しています。設計プロセスで完成された3Dデータを当社では様々な活用へ応用しています。

例えば、大きな装置を取扱っている場合、導入には試作は勿論、試験的なことにも時間や手間がかかりコストがかさみます。そこで搬入したい場所にスマホやタブレットを通して装置が設置された様子が見られるAR化サービスを活用しています。 事前にイメージを共有することができ、実際に設置した場合のシミュレーションがより具体的にでき導入がスムーズに行う事ができます。

その他にも3Dデータを活用し販促のための説明画像や、動作をつけた仕組みを説明する動画などのCG生成等も行っています。

詳しくはアースエンジニアリング様HPをご覧ください。



3Dデータを活用したAR※について、他に2件紹介します。


手に取って見られない商品を間近に感じられるAR

もう一つご紹介する事例は、株式会社メガハウス様の工芸ルービックキューブです。 弊社では企画・デザインを担当させていただいています。本シリーズはルービックキューブ1つに使われる54枚のパネルひとつ一つに伝統工芸技術が熟練した職人により手作業で施されて作成されています。そのため非常に高額であり、また期間限定の完全受注生産、さらにネット販売のみのため、手元に実物がない状態で販売されます。そのため少しでもユーザーに実物のイメージを知って頂けるよう、ARを活用しています。




ARでアートをより身近に感じてもらう


本物の絵画やアート作品は手に触れられることは極めて少ないのが現状です。

そのアートをより身近に感じてもらいたいと、広坂振興会プロモーション事業では、作成した広坂のパンフレットの表紙を、桜井旭氏にライブペインティングで描いていただいた絵画作品をAR化することを思い至りました。

AR化にあたり、出来るだけデータ量が軽くなるよう、簡易な形状に地道にモデリングしていきます。まずは、ライブペインティング感を出すため、イーゼルをモデリング。つぎにキャンパス、そして最後に、転写した絵画をキャンパスの面に反映させました。



公開は、3D、VR、ARコンテンツを公開・共有するプラットフォームのSketchfabを活用し、夏休み期間限定で行いました。




今回ガイドマップの表紙に採用された桜井旭氏の油彩画「ゆったりとした丘」に、2022年に製作した、広坂ザウルス、 雪だるま、を加えた3種類のARを公開し、ARフォトコンテンストを開催。広坂周辺で撮影したAR写真や、AR動画を#from_hirosakaでSNSに投稿いただき、優秀な作品の投稿に、広坂振興会で豪華賞品をプレゼントする企画でしたが、残念なことに反応は薄く、応募者いませんでした。しかし、今後アートの分野においてもARは様々な可能性があると確信しました。大人の事情が絡むため簡単ではありませんが、老朽化が進む絵画を高精細データ化し、それをバーチャルで鑑賞できる。近づけないようなアート作品が、隣で一緒に写真を撮られるほど身近なアートがスタンダードになる未来が訪れるかもしれません。

このAR化で、手に触れることのできないものを気軽に身近に感じられるようになることになるARの大きな可能性を感じるきっかけとなりました。



今回はARを取り上げて紹介しましたが、今後も3D設計を通じて、様々なデータ活用の可能性を広めていきたいと考えています。




※AR

「Augmented Reality」の略称。日本語では「拡張現実」。現実世界にデジタル情報を重ね合わせるXR(Cross Reality)の先端技術のひとつ。おもにスマートフォンなどを通し、目で見ている光景にCG映像などが合成されあたかも実存するように見える技術。2016年に社会現象となったスマートフォン向けゲームアプリ「ポケモン GO」での活用により広く認知された。現在、エンターテインメント分野に留まらず、インテリア、アパレル、マーケティング、製造業、物流業、建設業などさまざまなシーンで活用されている。

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